フィナステリドとデュタステリドの違いを徹底比較
2026/2/3
はじめに
AGA治療の内服薬として広く使われている「フィナステリド」と「デュタステリド」。どちらもDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える5α還元酵素阻害薬ですが、作用の仕方に違いがあります。
本記事では、公開されている添付文書や診療ガイドラインの情報をもとに、両者の特徴をまとめます。
作用メカニズムの違い
フィナステリド
5α還元酵素のII型のみを阻害するとされています。II型は主に前立腺や毛包に存在するため、比較的限定的に作用すると考えられています。
デュタステリド
5α還元酵素のI型とII型の両方を阻害するとされています。そのため、DHTの抑制範囲がフィナステリドとは異なります。
報告されている比較データ
以下は添付文書や臨床試験の報告に基づく参考値です。個人差があり、実際の効果は人によって異なります。
| 項目 | フィナステリド | デュタステリド |
|---|---|---|
| DHT抑制率(添付文書より) | 約70%と報告 | 約90%と報告 |
| 効果が確認されるまでの目安 | 3〜6ヶ月程度 | 3〜6ヶ月程度 |
※数値は臨床試験の報告に基づく参考値であり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
副作用について
どちらも副作用の発現率は低いとされていますが、添付文書には以下が記載されています:
- 性欲減退:フィナステリド 1.8% / デュタステリド 3.3%(各添付文書より)
- 勃起不全:フィナステリド 1.3% / デュタステリド 4.7%(各添付文書より)
- 射精障害:フィナステリド 1.2% / デュタステリド 1.3%(各添付文書より)
副作用が気になる場合は、服用を中止する前に必ず担当医にご相談ください。
費用の比較
ジェネリック品の場合
- フィナステリド:月額 3,000〜6,000円程度
- デュタステリド:月額 5,000〜9,000円程度
先発品の場合
- プロペシア(フィナステリド):月額 7,000〜10,000円程度
- ザガーロ(デュタステリド):月額 9,000〜13,000円程度
※価格はクリニックや処方内容により異なります。
どちらが処方されることが多い?
日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインでは、フィナステリド・デュタステリドいずれも推奨度Aとされています。
一般的な傾向として:
- まずフィナステリドが処方されるケースが多い
- フィナステリドで十分な改善が見られない場合に、医師の判断でデュタステリドへの変更が検討されることがある
いずれにしても、どちらを使用するかは医師の診断に基づいて決まります。自己判断での選択や切り替えは避けてください。
まとめ
フィナステリドとデュタステリドはどちらもAGA治療で広く使われている内服薬です。それぞれの特徴を理解した上で、担当医と相談して自分に合った治療を選択することが大切です。
※ 本記事は一般に公開されている情報を整理したものであり、特定の医薬品・治療法を推奨するものではありません。治療の適否や薬の選択は、必ず医師の診断に基づいて判断してください。